天井期待値の考え方 ― 何ゲームから打つと得なのか
公開 2026-10-03・パチヨミ!
天井とは
天井は、一定のゲーム数まで当たりが無かった場合に、当たり(ATなど)が約束される仕組みです。 天井がある機種では、すでに多くのゲーム数が消化された台ほど、天井までの残りが短くなります。
その結果、同じ機種・同じ設定でも、何ゲームから打ち始めるかによって期待値が変わります。 これが「天井期待値」の考え方です。
計算の考え方
確率1/Pの当たりを、天井Tゲームまでに自力で引けない確率は、次のように表せます。
天井まで当たらない確率 q = (1 − 1/P) ^ (T − 現在のゲーム数) 平均の消化ゲーム数 = P ×(1 − q) 期待収支 = 当たり1回の平均獲得 − 当たるまでに使うメダル
当たるまでに使うメダルは、残りゲーム数が短いほど少なくなります。 一方、当たり1回の平均獲得は、何ゲームから打っても変わりません。 そのため、ある程度ゲーム数が進んだ台から打つと、期待収支がプラスになる地点が出てきます。
実例: L 東京喰種(設定1・等価交換)
AT初当たり1/394.4、天井1200ゲームの機種です。(機種ページ)
| 打ち始め | 天井到達率(単純計算) | 期待収支 |
|---|---|---|
| 0G | 4.8% | −815円 |
| 200G | 7.9% | −347円 |
| 400G | 13.1% | +408円 |
| 600G | 21.8% | +1,628円 |
| 800G | 36.2% | +3,597円 |
| 1000G | 60.2% | +6,775円 |
期待収支は1枚20円の等価交換、設定1、持ちメダル率50%での試算。単純計算の欄は 1/P を一定として計算したもの。
この条件では、およそ509ゲームから打つと、期待収支が+1,000円を超える計算になります。 ゲーム数が進むほど、天井まで届く確率が上がり、使うメダルが減るためです。
本サイトの計算で加えている補正
- 当たり1回の平均獲得は、メーカー公表の機械割から逆算しています。公表されている平均獲得枚数をそのまま使うと、機械割を再現できないことがあるためです。
- 天井の深さがモードで変わる機種は、モードの比率を織り込んで計算しています。単純計算の「天井まで当たらない確率」と本サイトの値がずれるのは、このためです。
- 計算した狙い目が、解析で公表されている狙い目より甘くならないかを、機種ごとに確かめています。
天井や救済の条件(リセット時の天井短縮など)は機種ごとに違い、お店の運用でも変わります。 期待値は条件を満たした場合の平均で、1回ごとの結果は大きくぶれます。
ほかの解説記事(スロット)
- 人気スマスロの設定差を比べる ― 初当たり確率の差と、見分けに必要なゲーム数
- 人気スマスロの天井を比べる ― 天井まで当たらない割合と、天井までの投資
- ジャグラー全機種の比較 ― 設定1と設定6の合算・REG・機械割
- ジャグラーのぶどう確率 ― 設定差の大きさと、見分けに必要なゲーム数
- スマスロの天井の種類 ― ゲーム数・ポイント・周期・スルー回数
- 設定変更(リセット)で天井が短くなるスロット機種一覧
- ハナハナの設定判別 ― BIG・REG、BIG中スイカ、ランプの見どころ
- サミートロフィーの見方 ― 色の意味と、出る確率の目安
- 終了画面の示唆の読み方 ― 「示唆」と「濃厚」はどう違う?
- 設定推測は要素の掛け合わせ ― BIG・REG・ぶどうから設定ごとの可能性を計算